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薬院法律事務所

『広告法』

2018年07月20日読書メモ

良書です。企業法務に携わるならもっておいて損はないです。
コピーライターの方や、webマーケティング事業をされる方にもお勧めです。

電通の法務マネジメント局の局員(弁護士も多数在籍)が、現在の広告ビジネスの全体像と、その中で問題になってくる法律について解説しています。

特に重視しているのが、事実に反した内容でないか、各業界に特有の法律に違反していないかなどの観点です。景品表示法から道路交通法までと書いていますが、実際広告を打つ際には様々な規制が問題になりますので、見落としがないようにすることが重要です。

類書はないはずです。

ちなみに弁護士の広告規制についても触れています。
「専門分野」「得意分野」という表示が禁止されている(341頁)とあるのですが、これは間違いなのではないかと思います。確かに専門分野という表示は差し控えるべきとされており、私も「専門分野」という表示は避けていますが、、、

以下は、業務広告に関する指針の抜粋です。

12 専門分野と得意分野の表示
(1) 専門分野は、弁護士等の情報として国民が強くその情報提供を望んでいる
事項である。一般に専門分野といえるためには、特定の分野を中心的に取り
扱い、経験が豊富でかつ処理能力が優れていることが必要と解されるが、現
状では、何を基準として専門分野と認めるのかその判定は困難である。専門
性判断の客観性が何ら担保されないまま、その判断を個々の弁護士等に委ね
るとすれば、経験及び能力を有しないまま専門家を自称するというような弊
害も生じるおそれがある。客観性が担保されないまま専門家、専門分野等の
表示を許すことは、誤導のおそれがあり、国民の利益を害し、ひいては弁護
士等に対する国民の信頼を損なうおそれがあるものであり、表示を控えるの
が望ましい。専門家であることを意味するスペシャリスト、プロ、エキスパ
ート等といった用語の使用についても、同様とする。
(2) 得意分野という表示は、その表現から判断して弁護士等の主観的評価にす
ぎないことが明らかであり、国民もそのように受け取るものと考えられるの
で、規程第3条第2号又は第3号に違反しないものとする。ただし、主観的
評価であっても、得意でないものを得意分野として表示する場合は、この限
りでない。
(3) 豊富な経験を有しないが取扱いを希望する分野として広告に表示する場合
には、次に掲げる例のように表示することが望ましい。
ア「積極的に取り組んでいる分野」
イ「関心のある分野」
(4) 次に掲げる表示は、専門等の評価を伴わないものであって、規程第3条第
2号及び第3号に違反しないものとする。
ア「取扱い分野」
イ「取扱い業務」

https://www.shojihomu.co.jp/publication?publicationId=4210637