『憲法的刑事弁護 弁護士高野隆の実践』
2018年07月20日読書メモ
これは凄い。
何が凄いかというと自他ともに認める超一流の刑事弁護人である高野隆先生の弁論が10本も収録されている上、無罪判決を出した木谷元判事と高野隆先生の座談会などが掲載されているところ。
刑事弁護ではストーリーを語れということはこういうことか、と。実際刑事弁護をしていると、弁護人としては無実を確信しているけれど、裁判所には受け入れられない、ということがあります。しかし、これは弁護人の努力不足ではなかったのか、、、と反省させられました。
ちなみに、弁護をしているなかで、これは被告人が嘘をついてるよな、、、と感じる場合もあります。これは苦しい。私は追及してなんとか事実を語ってもらおうとするのですが、逆上したりして、不自然な話を続けられたりすると気持ちが落ち込みます。そういう場合にどういう弁論をするのかも知りたかったです。
あと、収録論文も力作っぽいですが、読めていません。ただ、それを抜きにしても真剣に刑事弁護に取り組む弁護士なら買うべき本です。
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/7481.html