書籍紹介・田中嘉寿子『性犯罪・児童虐待捜査ハンドブック』(立花書房,2014年1月)
2021年08月19日読書メモ
性犯罪捜査について、検察官の立場からどのような捜査をすべきなのか余すところなく書いた名著です。児童虐待事犯にも触れています。盗撮事件についてはほとんど書いていません。
刑事弁護人にとっても、被害者支援弁護士にとっても良い本です。あまりに手の内を書きすぎたせいか、絶版になっています。
また、この本では250頁以下でスポーツ団体のコーチをしていた男性による男児へのわいせつ事犯とその捜査について詳しく記載されています。被害児童を使って他の児童を引きずり込ませる手口など、極めて悪質な事案です。あまり表に出てこないタイプの事件ですので、その意味でも参考になると思います。