load

薬院法律事務所

読書メモ

盗撮画像のデータは復元されるのか?


2018年12月11日その他

良くある質問です。

現行犯で逃げる途中にデータを消したのだけど、画像が復元されて処罰されるかどうか?

まず、データが復元できるかどうかということについては、警察はやる気になればかなりの程度出来るようです。もっとも、難易度が高く手間がかかりますので、もっと簡単な方法を取っています。

監視カメラの映像、目撃者からの供述調書、本人の自白調書などを取得し、家宅捜索を行い盗撮画像がないかも調べます。一般論として、パソコンやHDDのデータの方が復元しやすいとされています。

慌ててデータを消すことは、却って家宅捜索を招くこともありますので、オススメしません。

 

なお、画像がなくても近時の条例ではカメラを「差し向けた」として処罰されています。

※参考

高橋郁夫ほか『デジタル証拠の法律実務Q&A』(日本加除出版,2015年9月)87頁

「覚せい剤取引の被疑事件で、被疑者が携帯電話で注文を受けていた疑いがありますが、逮捕の時点でメール及KfLINE等のアプリケーションのデータが全て消去されており、このままでは決定的な証拠をつかむことができません。消去された疑いのあるデータの復元をしたいのですが、携帯電話等のデータ復元はパソコンのそれと違いがあるのでしょうか。
A
携帯電話等のモバイル端末のデータ復元においては、①記憶装置へのアクセスが困難であること、②アプリケーションごとに個別的方法でデータを抽出する技術が必要であること、③セキュリティ機能が高度化していること、④ファイルの削除によりデータが完全に削除されてしまうこと等の特殊性があります。これらの特殊性に応じて、データの保全・解析の各段階において格別の配盧が必要となります。」