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薬院法律事務所

ジュリスト2019年1月号「消費者契約法の改正と課題」

2019年01月18日読書メモ

ジュリスト2019年1月号に、「消費者契約法の改正と課題」という記事がありました。

昨年の消費者契約法改正についての座談会です。立法過程について、全方位から批判が出ているという感じで面白かったです。解釈論でも参考になりそうです。

「沖野眞已(東京大学教授)
社会的未経験に限定することについては,専門調査会での議論における最終的な結論はそうではありませんでした。これもなぜ法文になるとこういうことになったのかというのがよく分からない点です。成人年齢の引下げと関係があるのだろうと推測はできるのですが, それでも, それはその部分を手当する必要性を示すことにはなっても, その部分に限定する理由にはならないと思うのです。ですから, この辺りも立法のプロセスとして疑問を抱かざるを得ません。 もちろん内閣が提案して国会で審議するというのがオフイシャルなところですが, それに至る段階で, ある程度の責任を持つ所管官庁が加わって, こういう形でいこうとなったものが, なぜこのような形で変わっていくのだろうか。それを是正するためにまた解釈を工夫していくことが, それでいいのだろうかと疑問を拭い去れません。解釈を工夫するにしても, なぜ限定が付いたのかが分からないので難しいというところもあって、 この辺りはひょっとしたら,消費者委員会と消費者庁という2つの組織の在り方も関係しているのかもしれませんが.16年改正でもやや, それこそ困惑を覚えたところですが,今回も困惑を覚える点です。中身としてもそういう限定は正当化が難しいと思うものですから, 一層そのように感じます。」