【解決事例】騙されて納入した商品を、動産仮差押手続をすることで速やかに回収しました
2024年08月15日窃盗(犯罪被害者)
【相談前】
事務用品の卸売り会社からの相談です。新規事業のために必要ということで、備品を販売して納入していましたが、期限までの支払いがなく、相手方のオフィスに行っても鍵がかかって誰も出てこないという状況でした。他にも多数不払いが発生しているとの噂がありました。
【相談後】
売買代金請求権に基づき、素早く動産の仮差押を申し立てました。1週間程度で、仮差押命令に基づき執行官が現地入りして、鍵を強制的に解錠して立ち入りました。中の商品については、納入品のリストに基づき差押を行い、競売が行われました。未開封品なども多く、落札することにより回収ができました。被告は、訴訟において仮差押が不法行為だ(顧客情報が入っているパソコンが押収されて業務に支障が出た)等主張してきましたが、その主張は排斥されました。
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https://www.courts.go.jp/tokyo/saiban/minzi_section09/hozen_ziken_mousitate/index.html
【弁護士からのコメント】
債権回収はスピードが命です。法的手続というと時間がかかるイメージがありますが、仮差押などは意外と早く進められます。また、何よりも、請求権が存在するのであれば、法的正当性が付与されて、強制的な解錠や財産の確保ができることが大きいです。素早い決断が効を奏しました。