万引きの初犯で弁護士に相談すべきなのかという質問(万引き、刑事弁護)
2025年09月23日刑事弁護
※相談事例はすべて架空のものです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。
【相談】
Q、私は福岡市に住む会社員です。今回、大学生の娘がショッピングセンターで化粧品を万引きしたということで警察から連絡がきました。娘はもう21歳なので、警察官からは不起訴か罰金になるだろうと言われています。商品はその場で返したということですし、特に弁護士さんに相談する必要はないと思っています。費用がかかるので弁護士に依頼するつもりはありません。それでも相談するべきでしょうか。
A、弁護士に依頼しないとしても、法律相談は受けるべきだと思います。というのが、万引きについては「他人に命令されてやらされている」「実は常習的に行っている」といったことがあり、親の前ではそういった話ができないということがあります。
【解説】
私の経験上、万引き事件については「なぜもっと早く弁護士に相談しなかったのか」と思うことが多くあります。弁護士に依頼すると費用がかかるから、あるいは、弁護士に相談しても結果が変わらないから、といったことで相談をせず、常習化して逮捕されたりするようになってから初めてただことではないと気が付きます。しかし、依存症になっている状況からだと回復が困難になっていますし、何よりもそれまでに本人が「万引きをやめられない自分」に自己嫌悪してさんざんに傷ついているということがあります。また、実は他人に指示されて万引きをしているといったパターンもあります。弁護士に依頼するしないといったことはともかく、万引き事件に詳しい弁護士の相談は受けるべきです。