本日、福岡県弁護士会の新人ゼミ講師の任期(2年間)を満了しました
2024年02月13日弁護士業・雑感
今日は、福岡県弁護士会の新人ゼミの最終回でした(任期2年間)。
新人ゼミというのは、新規登録の弁護士に対して、中堅弁護士たちが自分自身の経験を踏まえて、弁護士業を続けていくにあたってどういったことに心がけるべきかといったことをゼミ形式で講義するものです。私は、体調不良で最後の3回を知名健太郎定信先生にお任せしてしまったのですが、無事に終了してよかったです。失敗の経験を含めてあれこれお話しをしました。
新人の方たちは、私たちと同じ轍を踏まないで欲しいなあと思っています。過去は消えませんので。過去がないのが新人の一番の武器でもあります。
私は、「不正をしない」「嘘をつかない」「関わる人すべてに敬意を持って接する」「良くないと思う人間関係は切る」といった基本を大事にしてもらいたいと思っています。「なんかおかしい」と思いながらも「皆が(偉い人たちが)そういうから」と思ってあわせていると、少しずつ心と体のバランスが崩れて、ストレスがたまります。結果的にあまり望ましくない行動で噴出することもあります。一人一人の人生にそれぞれが主人公の物語があるので、それに敬意を払っていきましょう。そうすれば、(ちゃんとした相手であれば)相手からも敬意を払ってもらえます。敬意を払わないような人からは離れましょう。
自分自身の直感、自分の気持ちを最優先にして、楽しい人生を送ってもらえればと考えています。私もこの年になってもやらかすことありますので…まあでも、善意でやらかすのはなんかわかってもらえると信じています。「何もしない」は失敗もないですが、誰の心にも響かないのでゆるやかに追い詰められていきます。
【参考リンク】
弁護士会の読書 2021年5月14日
「弁護士の平成」(会報30号)