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薬院法律事務所

刑事弁護

【えん罪】電車内痴漢事件、黙秘して逮捕されないかという相談(痴漢、刑事弁護)


2024年11月17日刑事弁護

※相談事例はすべて架空のものです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。

 

【相談】

 

Q、私は、福岡市に住む30代の会社員です。先日、赤坂駅で「痴漢」といわれて周囲の人に捕まえられて、駅員室に連れて行かれました。私の友人が弁護士なので友人に電話したところ、「一切何もしゃべるな」といわれたので、ずっと黙っていたところ、警察が来て、警察署に来るようにいわれました。私は何もしていないので「行きません」と応えて、電話番号だけ伝えて帰りましたが、後日に逮捕されるのではないかと不安になっています。友人からは「黙秘」していれば大丈夫だといわれているのですが、本当にそうなのか不安です。どうすべきでしょうか。

A、黙秘が逮捕を誘発することもあるのですが、ご質問の状況であれば、警察署に出頭して黙秘を続けていても、逮捕される可能性は低いと思います。もっとも、例えば身分証も見せないといった形で一切情報を与えないということであれば、逮捕のリスクは高まります。身分を証明するものを提出する、身元引受書を提出するといった形で、逮捕の可能性を低めることが大事だと思います。

 

【解説】

近時は、痴漢事件でもいきなり逮捕するという取扱いは少なくなってきました。もっとも、身分を明らかにしない場合にまで逮捕されないかというと微妙なところで、相談事例についていえば、被害者から被害届がでずに逮捕まで踏み切らなかったという可能性も考えられます。そうなると、後日逮捕される可能性も高くなりますので、身元を明らかにしておくことは必要なことだと考えます。

 

ご相談後の流れ(在宅事件)

在宅事件で黙秘権を行使することは、逮捕を誘発するかという相談(刑事弁護)

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