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薬院法律事務所

刑事弁護

2025年4月時点での大麻自己施用罪で検挙事例の有無(ChatGPT4.5作成)


2025年04月13日刑事弁護

ありがとうございます。それでは、令和5年の麻薬取締法改正により新設された大麻の『自己施用罪』について、全国的に実際の検挙例が存在するかどうか、報道記事・公的発表・SNS投稿などを含めて広く調査します。

確認が取れ次第、ご報告いたします。

令和5年改正・大麻自己施用罪の検挙例

令和5年(2023年)の法改正により、大麻の単純な自己使用(自己施用)が初めて刑事罰の対象となりました (令和7年3月1日に「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律」の一部が施行されます|厚生労働省)。この大麻「自己施用罪」(いわゆる使用罪)が施行された昨年末以降、全国で実際に逮捕(検挙)された例があるのか調査したところ、2025年4月時点で確認できた事例はごくわずかです。以下、確認された主な検挙例とその詳細、および関連する報道・SNSでの情報をまとめます。

警視庁での初摘発例(東京都内, 2025年2月)

2025年2月(具体日不明)、東京・台東区の路上で職務質問を受けた44歳の男性(高橋剛被告)と知人の女性の計2名が、大麻を使用した疑い(麻薬取締法違反〈大麻施用〉)で逮捕・起訴されました (「大麻使用罪」警視庁で初の逮捕者 去年12月に施行)。警視庁によれば、職務質問の際に車内から乾燥大麻が発見され、その場で実施した尿検査で大麻成分の陽性反応が出たことから、大麻を使用していた事実が判明したということです (「大麻使用罪」警視庁で初の逮捕者 去年12月に施行)。容疑者ら2人はいずれも容疑を認めており、このケースが昨年12月の使用罪施行後、警視庁管内で初の「大麻使用罪」による逮捕事例となりました (「大麻使用罪」警視庁で初の逮捕者 去年12月に施行)。報道によれば、所持していた乾燥大麻を車中で喫煙していたものとみられます。

山口県での検挙例(県内初摘発, 2025年2月)

2025年4月1日, 山口県警周南署は山口県柳井市在住の男性(34歳・小売販売業)を、大麻を使用した疑い(麻薬取締法違反〈大麻施用〉)で逮捕したと発表しました (山口県内初“大麻使用の疑い”30代男を逮捕 | 山口のニュース・天気・防災|tys NEWS|tysテレビ山口 (1ページ))。この男性は2025年2月12日ごろに柳井市内またはその周辺で大麻を使用した容疑が持たれており、警察の調べに対して本人も容疑を認めているということです (山口県内初“大麻使用の疑い”30代男を逮捕 | 山口のニュース・天気・防災|tys NEWS|tysテレビ山口 (1ページ))。山口県内で大麻の使用容疑による逮捕者が出たのはこのケースが初めてであり、昨年12月の法改正によって大麻使用が処罰対象になって以降、県内初の摘発事例となりました (山口県内初“大麻使用の疑い”30代男を逮捕 | 山口のニュース・天気・防災|tys NEWS|tysテレビ山口 (1ページ))。

その他の地域の状況と報道傾向

上記以外には、2025年4月時点で顕著な「大麻自己使用罪」による逮捕事例は報道上確認されていません。警視庁および山口県警が「初の逮捕者」として発表していることから、他の都道府県でも施行直後から現在までに同種の検挙はほとんど発生していないか、公表されていないとみられます。いくつかの地方警察では、大麻所持に関して改正後の麻薬取締法を適用した初摘発事例がありますが(例:沖縄県で法施行日の2024年12月12日に乾燥大麻所持の容疑で3名を逮捕 (麻薬取締法違反容疑で男3人を逮捕 大麻所持での適用は県内初、12日に法改正 うるま署 沖縄 – 琉球新報デジタル))、大麻の使用そのものを立件したケースは極めて少数です。

一方で、昨今の大麻事犯の増加を受けて、警察や行政は大麻使用罪の周知と抑止に力を入れている傾向が見られます。例えば、 2024年には大麻事犯の検挙人数が6700人超と過去最多を記録し、覚醒剤事犯を初めて上回ったとの報道もあり (大麻に「使用罪」きょう施行 昨年は大麻摘発が最多の6703人 若者の乱用深刻化 | TBS NEWS DIG)、若年層を中心とする乱用の深刻化が指摘されています。このため法改正直後から各地で啓発活動が活発化しており、**「大麻は猛毒」「吸ったら牢獄(牢屋行き)」**といった強い言葉で学生に警告する薬物防止教室が開催されるなど (大麻 の記事一覧 – 琉球新報デジタル)、大麻の自己使用が新たに犯罪となったことを社会に周知する動きが見られます。

まとめ

まとめると、令和5年改正による大麻の自己施用罪について、2024年末の施行後に実際に逮捕に至った事例は、確認できた限りごく少数です。代表的なものは東京(警視庁)における事例と山口県における事例で、いずれも乾燥大麻を使用した30~40代の男女が摘発されています (「大麻使用罪」警視庁で初の逮捕者 去年12月に施行) (山口県内初“大麻使用の疑い”30代男を逮捕 | 山口のニュース・天気・防災|tys NEWS|tysテレビ山口 (1ページ))。これらは施行後初の摘発として報じられ、容疑者はいずれも大麻使用の事実を認めたとされています (「大麻使用罪」警視庁で初の逮捕者 去年12月に施行) (山口県内初“大麻使用の疑い”30代男を逮捕 | 山口のニュース・天気・防災|tys NEWS|tysテレビ山口 (1ページ))。他地域では今のところ同様の検挙例は報道されておらず、「自己使用罪」適用による逮捕者は限定的です。ただし、大麻取締法違反(所持・譲渡など)そのものの摘発件数は増加傾向にあり、警察は法改正を踏まえて大麻乱用の抑止を一層図る方針を示しています (大麻 の記事一覧 – 琉球新報デジタル) (大麻に「使用罪」きょう施行 昨年は大麻摘発が最多の6703人 若者の乱用深刻化 | TBS NEWS DIG)。今後、全国的な取締り強化の中で自己施用罪による検挙事例が増える可能性もありますが、現段階では「検挙例なし」と公表している地域も多く、広域的に見ると目立った逮捕例はまだ少ない状況です。各方面の公式発表や報道、SNS情報を総合すると、大麻の自己使用罪による検挙例は一部確認されたものの、全国的には散発的であると言えるでしょう。

出典: