【文献紹介】福岡県警察本部刑事部刑事総務課『新版 擬律判断の手引』令和5年11月発行
2025年08月21日刑事弁護
福岡県警察本部刑事部刑事総務課は、刑事法解釈についてハイレベルな書籍を発行しています。標記の本は巻末に「この書籍は、警察職員向けに発刊されたものです。」として転売等をしないように注意書がなされていますが、やはり退職者が処分するようで、フリマアプリなどで見かけることがあります。本書は、1979年から1981年にかけて発刊された福岡県警察本部刑事部編『執務資料 主要刑法犯の論点(上巻)(中巻)(下巻)』、そして、1999年に発刊された『執務資料 擬律判断の手引』の後継書になります。
内容はあくまで詳細なコンメンタールであり、捜査の機密が書かれているわけではありません。しかし、「福岡県警におけるスタンダードな法解釈」を知るために便利です。スタートラインがわかると、依頼者の案件が「犯罪」として警察に取り扱われるか否か、仮に犯罪が成立しないという場合には、どのような文献資料を出すべきか、どのような事実関係を説明するべきかといったことを見通すことができます。
私は福岡在住ですので、福岡県警の捜査については、経験でも理解しています。既に刑事事件となっている案件であれば、弁護人がついていない場合に限り、初回無料でzoom相談を実施しています。地元のお客様でも、zoom相談を活用することで、仕事から帰った後に、ご自宅からスマホで接続して打ち合わせをするといったことも可能にしています。お気軽にお問い合わせください。