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薬院法律事務所

刑事弁護

うつ病の娘が万引きをして警察に検挙されたという相談


2026年03月04日刑事弁護

※相談事例はすべて架空のものです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。

 

【相談】

Q、私は、福岡市に住む男性です。娘が、会社でのストレスでうつ病になり休職しているのですが、先日、警察から万引きで検挙したという連絡がありました。お店からは示談はできないといわれています。今後、警察から呼び出しがあるということなのですが、弁護士さんをつけるべきなのか迷っています。警察からは「罰金になるのでつける意味はない」と言われています。

A、初犯であれば罰金ではなく不起訴になる場合もあります。むしろ心配なのは万引きをしてしまう精神状態や、警察に検挙されたことによるストレスです。実際につけるかどうかはともかく、一度弁護士の面談相談をご両親だけでも受けておくべきだと思います。

 

【解説】

 

万引き事件といって軽く考えられる方もいますが、それまで犯罪に無縁だった方が万引きをする場合にはそこには強いストレスが隠れていることが多いです。また、うつ病にかかっている方は自責の念が強くなっていることがありますので、警察に任せっぱなしということはお勧めできないです。警察の取調べも凄くストレスフルなものですし、弁護人との間であらかじめ取調べの準備をして供述調書を提出する、取調べに同行するなど本人の精神的負担を軽くする方法を考えることも必要だと思います。再犯をしてしまうこともありますので、早期の介入が大事です。

 

 

【参考文献】

 

越智啓太「取調べにおける心理学(第18回)精神疾患のある被疑者との接し方(2)うつ病の被疑者」捜査研究2022年4月号(858号)104頁

【そのとおり。うつ病は精神疾患の中でも自殺の危険性が非常に大きいものなんだ。彼らは常に自分を否定してしまうようなうつ的な思考パターンにとらわれているので,「自分の将米は完全に終わりだ」とか「生きていてもしょうがない」などの極端な考えに至ってしまいやすい。だから.まず, 自殺防止に留意しなくてはならない。逮捕されている場合は.留置係としっかり情報共有して,自殺防止に努める必要があるし.逮捕されていない場合には,更に注意する必要がでてくる。】

 

万引き事件弁護要領(在宅事件)