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薬院法律事務所

刑事弁護

勾留準抗告に取り組む 99事例からみる傾向と対策


2018年07月20日読書メモ

勾留決定を争う際に役に立つ本です。

以前ご紹介した刑事法ジャーナル52号の梶山太郎「勾留・保釈の運用―裁判の立場から―」と併せてもっておくと便利です。

笑ったのが40頁の金岡先生のコラムです。褒めてるようなそうでないような(笑)

「平成27年決定が「本件抗告の趣意は、憲法違反をいう点を含め、実質は単なる法令違反、事実誤認の主張であって、刑訴法433条の抗告理由に当たらない」という書き出しであるのに対し、平成26年決定が「本件抗告の趣意は、事実誤認、単なる法令違反の主張であって、刑訴法433条の抗告理由に当たらない」という書き出しであることに注目して欲しい。平成26年決定の特別抗告は、おそらく、適法な抗告理由を構成することもなく、兎にも角にも不当だ、という一心で申し立てられたに相違ない。そのような労を惜しまない弁護活動が時代を動かしたのだと言えるだろう。」

http://www.genjin.jp/book/b341889.html